お局様と自己愛のいない世界に転生したいです。

今まで出会った強烈なお局様たちの記録。被害者の傾向と自分なりのパワハラ対策。

自己愛性人格障害者 A子の記録

はじめに。これは世間がバブル崩壊した直後の時代の記録です。所々古い文化や価値観が含まれています。

女子短大に入学した数日後、私はある学生とすぐに親しくなりました。とてもおとなしくて控えめなお嬢さま、といった雰囲気のA子と。
周囲はすでにグループができてしまい、A子と同じ大人しくて地味系な私は、にこにこ近づいてきて「仲良くしようね」と言ってきた彼女とすぐに打ち解けました。

ああよかった。これで学生生活もいくらか楽しいものになりそう、だと。

けれどこれが最終的に、悲しい卒業式になってしまったのが、とても苦い思い出……。

 
A子と仲良くなったころ、たまたま座った席の隣にいたB子とも親しくなって、B子とすでに仲良くなっていたグループに加えてもらうことに。
始めの半年ころは趣味が合わないながらも、表面的には仲良くしていました。いわゆるB子グループは普通の女の子たちで、しょっちゅう彼氏やバイトの話で盛り上がり、縁のない私やA子たち数人は聞き手役。

そのうち私とはいっしょに短期のバイトをしたぐらい仲が良かったA子なのに、いつの間にか一緒に買い物をする約束をしても、直前で断られたりするように。
課題のレポートを一緒につくろうね、と向こうから言ってきたのに、これもまた締め切り前になって、「できなくなったの。ごめんね」。仕方なく、私は一人でこなしました。
急用があるのかな、と思っていたのですが、他の学生が私に教えてくれるには、「B子たちとよく遊びに行ってるけど、私子は行かないの?」と。なんとレポートの件も、B子たちと一緒にしていたんだというから、驚き。知らなかったのは私だけ……。

それを聞いた私は激怒してしまい、(今思うと、これがまずかった……)どうして先に約束したことを、破ったのか問い詰めたのです。しかしA子はあっけらかんとして「私子ちゃんがそう思うのなら、べつにいいけど」と答えるのです。
あまりにもそっけいない態度に、さらに腹が立って、もう絶交することにしました。
けれど、その話がB子たちにももちろん広まり、でも私が事情を話せば彼女たちはわかってくれると信じて、事の次第を話しました。その場では「うん、大変だね」とB子は同情してくれてものの、要領の良い彼女は、心のなかで舌を出していたらしく、翌日からはグループから私が仲間はずれにされてしまったのです……。

以前にもA子は私と話した「この趣味は、ここだけの話だから秘密ね」と言ったことを、あっさりと破ってB子たちに暴露。しばらくそれがきっかけで、私はB子だけじゃなくほかの学生たちにもタカられた苦い記憶もあります。もやもやしてたけど、うっかりだったんだろうと友人を信じて黙っていました。
これも痛恨のミスで、そのとき距離を置いておけば、最悪な事態にならずにすんだでしょう。

グループから無視はもちろんのこと、一緒にいてもいつも「これだから私子は彼氏ができないのよ」とか、「怖いね、こんな冗談も通じないんだ(笑)」と嫌味まで言われるように。
一方のA子は、いつもにこにこしていて、B子たちから「私子にいじめられてかわいそう」と陰で慰められていたそうです。

けれど私にしてみれば、一方的に仲良くしようといってきたり、約束していたことをすっぽかしては、B子たちを優先したり、それなのに一緒にバイトをしようね、と言ったときは二つ返事でOKしたのに。そのことすら、B子たちに陰で悪口言われてました。

そもそもB子たちとはあまり会話が合わなかったせいか、一緒に遊んだのも最初の三ヶ月ぐらいだけ。夏休みに入るとまったく連絡がなくて、みんなそれぞれ過ごしてるのかな、と思っていたら、休み明けにみんなで遊びに行った話で盛り上がっていたり。
その輪に私はいなかったけど、いつの間にかA子は含まれていました。おかしいなあ、前にA子は「B子たちは軽すぎて、私、ついていけない。私子ちゃんもよね?」と愚痴をこぼしていたのに。

自分の知らないうちにA子はB子に取り入り、一緒にいてもメリットのない私が切られたとしか思わなかったのです。じゃあ、いつもの愚痴は嘘だったの?
だから激怒したのに、結局、まったくA子は悪いと思うどころか、逆に被害者扱いされて、私が悪者という人間関係に落ち着いてしまったのです。最悪なパターン。

B子たちに腹が立つのは、いつも仲間はずれにしているのに、試験前のノートだけは「貸してね♪」と平気で来ること。
だからわざと薄くて汚い字で書いたのを渡してやると、コピーしづらかったのか、それからは言ってこなくなりました(笑)
でも、A子はにこにこして「いいよ」とグループ全員だけでなく、他の学生にもコピーさせて、周囲から「A子はとてもいい人だね」と言わせていたのです。
で、前にとても仲がよかった私は陰で「私子って怖いよね。すぐに怒るし、A子がかわいそう。いやな女。だからモテないんだよ」と言われていました。(近くに私がいたのに気がつかずに、彼女達が話していたのを偶然耳にした。涙、涙……)
さらにグループ以外の学生たちにも「私子はすぐに怒って怖い」という話が広まっていて、私はごく一部の学生以外からは避けられてもいました。

いったい、私が何をした??????

結局、卒業式もだれも話かけてこず、みんなが涙しているなか、ひとりさっさと帰宅しました。
今にして思えば、A子は陰性というか、隠れた自己愛性人格障害で、B子もA子ほどじゃないけど自己愛気質のある人間だったんだなあ、と。B子も始めは優しくて面白かったのに、付き合っていた彼氏から振られたとたん、地味だった私をやたらと攻撃しては、憂さを晴らしていたから。
A子はそれを見て、自分もやられる前にと思って、私を悪者に仕立てて、B子たちに取り入ったんだろうね。
せっかくの学生時代なのに、楽しい思い出がないのが悔しいです。
そのこともあって、余計、A子のことが忘れられませんし、B子のような性悪女ともさっさと距離を置けばよかったとも。両者の表面上の優しさを見抜けなかったのが、情けないです。

そういえばB子と仲がとてもよかったC子も面白くて明るい人だったけど、同じサークルの学生のことを「オタクが群れてるよw」とバカにしていたのを目撃したこともあります。
……見た目が地味=オタク=格下の女。という価値観があるような人のほうが、人間としてどうよ?と思うのは今でも同じ。B子がああだから、類は友を呼ぶようなグループだったんだろう。

ほかにも地味なD子もいたんだけど、彼女は立ち回りがうまくて、その場では話をあわせて盛り上がりながらも、決して一緒に遊びには行きませんでした。彼女もやっぱり「合わないな」と私に愚痴をこぼしていたんだけど、私がA子をイジメたという噂が出たとたん、手のひらを返すように距離を置かれたのが悲しかったです。

そのころは自己愛どころかうつ病っていうのも一般的に知られていなかったせいか、A子のことを自己愛だとも微塵と思いませんでした。
ただ、うまく立ち回れなかった自分を責めるだけだったのです。
そんな自分もまさか、アダルトチルドレンだとも思っていなかったわけですが……。

今だったらA子のような女は、すぐに警戒します。一方的に友人になりたいといってくる輩には、ろくなことがないのを充分すぎるほど学習していたから。
B子のようなタイプだと、よくいる性悪タイプなんで、すぐに見抜けるけど、A子って本当に見かけは善良なお嬢さま……だからむずかしい。これってまさしく自己愛性人格障害の大きな特徴。

あとポイントは、A子の被害者がほかにもいた!ということ。なんでも高校時代のクラスメートにも同じことをしていて、その友人から絶好されたという噂話を、卒業後に聞いたことがあります。偶然、知人のクラスメートで有名だったらしい。A子と同じ大学を卒業したのを話したことで、「彼女と知り合い?」と聞かれて判明。
パターンも一緒。仲のいい人ができなくて、近づくA子。すぐに仲良くなったものの、他のクラスメートとも親しくなったら、邪魔になった最初の友人との約束を破ったり、悪口を吹聴したり……。高校生活の3年間、それを何度か繰り返したそう。とてもそんな風に見えないから、陰で腹黒お嬢と呼ばれてたとかw
その高校はB子たちのようなギャルタイプが少なかったためか、A子のおかしさに気がついた人が何人もいたみたいです。ノリが良い人って、損得勘定で動くんでおかしいと思っても、得になりそうな人を庇うからどうしようもない……。

 ※過去に別ブログで公開した記事を再掲しました。